【映画感想】君の名は。(2016)

投稿日:2016年9月23日
最終更新日:2021年3月20日

満足度: 9点/10点満点 ★★★★★★★★★☆

あらすじ

東京に暮らす男子高校生・立花瀧と、岐阜県の山奥にある町に住む女子高生・宮水三葉は、面識が無いながらも、それぞれの身体が入れ替わった夢を頻繁にみるようになる。しかしある日、それが夢ではなく、実際に身体が入れ替わっていることに気付く。

戸惑いながらも、文章を通じて打ち解け合っていく二人。しかしある日から入れ替わりが急に途絶えてします。心配する瀧は、三葉を探し出すことを決心して岐阜の飛騨へ向かう。だがそこには、残酷な運命が待ち受けていた。

 

レビュー

※結末についてハッキリとしたネタバレはありませんが、映画の展開やシーンについて触れています

中盤からのジェットコースター感! これはよくある入れ替わり青春映画ではない!

あまり映画見て感動するタイプではないけど、ちょっとウルッときてしまった。久しぶりに映画館で「すごく良い映画を観た!」という気持ちになった。

中盤までは、男女の中身が入れ替わるという、よくあるラブコメを思わせる展開。ただ、中盤での急展開の意外性で驚き、その後の疾走感がすごくて釘づけになった。高校の同級生たちは、ある意味すごく青臭いんだけど、この映画の雰囲気にすごく合っている。誰もが経験したことがあるようなもどかしさや切なさを、2時間にギュッと凝縮したような映画。

 

細部が気にならないほどの疾走感で、最後まで駆け抜ける

中盤からの展開はかなりSFチックになるけど、正直仕組みがよくわからない部分もあった。ただ、細かく観ていったら矛盾している点もあるのかもしれないけど、後半の疾走感の中では全く気にならなかった。

ラストの終わり方も、今までの新海作品とは一味違う。ちょっともやもやしたまま終わるのかなぁと思ったけど、しっかりとしたオチがついていて万人に受ける終わり方。詳しくは言わないけどあの場面でタイトルをバッ!と出す演出はずるい。あんなの絶対感動するわ。正直いままで新海誠監督の映画って、画はすごく綺麗なんだけど、ストーリーが説教臭くてあまり好きじゃなかった。でもこの映画は、かなりエンターテインメントを意識していて、誰が見ても楽しめる内容になっていると思う。

 

新海誠の新境地。過去作との比較も面白いかも

昔からのファンはこの映画を観てどう感じるかはわからないけど、個人的にはこういう路線でこれからも映画をつくっていって欲しいと思う。最初から真相がわかった状態で観たら、また違う視点で楽しめる映画だと思うので、ぜひもう一度観てみたい。


投稿者: wakky

映画と旅行が大好きなエンジニア。お酒、ゲーム、読書も好き。

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